2016年6月2日木曜日

別の人間です

親と子が別の人間で別の人格を持っている事は当たり前の事なのですが、子育て世代になると急にこの事実を受け入れて別の人間として育てる事が出来なくなってしまう事が多々見受けられます。そしてお母さまにこの傾向が強くなってしまいます。

欧米諸国の例を日本の子育てに当てはめるのは良くない事だと考えていますが、欧米諸国の女性は小さい頃から別の部屋で寝る事を当たり前の習慣とし、お風呂も早くから一人で入ることを覚えるように教育をする環境では日本のような母子一体の考え方が全てではなくなります。父性が強くなるのです。父性とは社会性を教える事が多くなるので早い段階で社会の一員として自覚が芽生えます。このようなことから父性が強い子育てでは親と子はスタート時点から別の人間で別の人格を持っているということがベースとなるのです。

日本の子育てにおいては母性が強い傾向があるのでどうしても母子一体の考え方が根付いてしまい、泣いた子どもがいたりするとお母さまは抱いてあやすという事を行います。特に外出先にいる場合は他の人の目もあるのですぐにでもあやさないと冷たい視線を浴びてしまいます。そして未だに三歳児神話が根付いている日本ですので子どが三歳以上になってもこの状態を継続していってしまうのです。

すると母はいつのまにか子どもと自分が別の人間と頭では認識できても行動や言葉では母子一体を押し付ける傾向が出てきてしまいます。

また、日本は少子化が進んでいるので母親が一人の子どもにかかりきりになれてしまうのです。このような背景が益々、母子一体の負の面を促進させてしまうのではないでしょうか。

母子一体が悪いわけではないのです。日本社会の子育てにおいては母性を重んじる傾向があるので母子一体で優しい協調性のある子どもを育てていく事も素晴らしいことなのです。ただ、負の面は出来るだけ少なくした方が良いのではないでしょうか。

昨今どうしても父性社会が弱くなってきています。その為に、インターネット上の計指示板や相談するサイトに母親の悩みに「子どもが自分の描いていた道とは違う道を歩もうとしているから正したいのはどうしたら良いでしょうか」というような書き込みが出て来てしまうのではないでしょうか。また、以前のブログにも書いたように「オヤカク」というような事をおこなってしまうのではないでしょうか。

別の人間だと認識し、それを子育ての中にも導入できるようになるともう少し違った落ち着いた教育が出来るようになると考えられます。


お母さまに余裕ができるとお子さんは落ち着いた態度を保てる事が増えてきます。そして、日本に今かけている社会を学ぶという父性が見直されることがバランスの良い教育になり日本の社会で生きやすい人間性が養われるのではないでしょうか。

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