最近の保護者の方はご自身が小さい頃にお稽古事や塾に通われた世代ではないでしょうか。ご家庭の経済状況も今のように格差は少なく日本総中流社会だったので女の子が生まれればピアノを習わせ、男の子が生まれればスイミングスクールに通わせというような事が多く見受けられたように思います。
その世代が今は親世代になり子ども達に何かを習わせようとする際に感じるのは安易になんとなく習わせているように感じます。ご自身達が与えられるがままにお稽古事や塾に通った事が原因ではないかと思います。
本来、何かを習わせる為に学校以外の教室に通わせるという事は子どもが興味関心がある事やお稽古事や塾に通う事で学び成長し何かを継続的に続ける事によって得られる精神成長を考えて学校以外の学ぶ場が必要になりそれを補完する事がお稽古事や塾がその役割を果たすものではないでしょうか。沢山の選択肢を与える事を否定しているのではなく、流行っているからや何となくでお稽古事をはじめてしまい、子どもがそのお稽古ごとに興味を示さなくなると簡単に辞めてしまう状況が多く見受けられます。このような状況を小さい頃から与えてしまうと子どもサイドは「嫌な事は簡単に辞められる」と受け取ってしまいます。
このような事態に陥らない為にはお稽古事や塾に通わせることを始める前にもう少し保護者の方自身も目標設定を行い、辞める場合はどういった状況になったら辞めるのかという事をもう少し具体的に考えておくと良いと思います。そしてその事をご自身のお子さんと「約束事」として話し合ってからお稽古事や塾に通わせるというスタイルに変えるだけでも子ども達は「嫌な事は簡単に辞められる」という事をしなくなります。辞める際もきちんとお子さんと話し合った上で決定して欲しいのです。
そうする事により、物事を継続する事やその先に続く達成感を得られやすくなりお稽古事を通して精神力や社会性も養われてきます。
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