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母に厳しい日本



日本における子育ては母子一体の考え方が非常に強く、お母さま方にプレッシャーや責任が重くのしかかってきてしまう環境です。父親の子育て参加率も昔に比べれば高くなり「イクメン」という言葉が世の中に浸透してきているとはいえ、やはり諸外国の父親の育児・家事参加時間と比べると圧倒的に少ないのです。


総務省の調査結果で日本人男性が一日に育児・家事参加時間は平均1時間7分、育児時間のみにすると40分に満たないのです。ちなみにアメリカは約三倍の時間を育児・家事に費やしているのです。

これは専業主婦のご家庭ならばまだしも共働きのご家庭ではとても大変な事になります。

そしてこれ以外にも日本は非常に「母」に厳しいのです。未だに三歳児神話を信じているかたが多く小さいうちは母が育てるべき、母乳で育てるべき、保育園より幼稚園に入園させるべきなど、とにかく母親に「べき」を突き付ける世の中のように感じます。それ以外にも子どもの躾が行き届かないのは母親の躾がなっていないからだとか、とにかく母に厳しいのです。

母親は減点法で評価されているような気がします。確かにマナーのないお母様達も沢山います。行動やショッピングセンタ―内を歩くときにベビーカーを並列で歩き人が来ても避けようともしないお母さまたち…しかし、だからといって彼女たちが本当に出来ていない母親だとは思えないのです。お母さま方の行動、そして子育てや家事に対する姿勢において加点法で考えられるような環境でないとお母様達の心が健全でいられないように感じます。

お母様の心が健全でない事が子育てにおいては非常に問題だと思います。だからこそもう少しお母様方の負担を少なくなるような事が必要なのではないでしょうか。

母も人間なのです。だからこそ疲れる時もあれば間違える時もあるのです。減点法で子育てや教育を考えると0点どころかマイナス点になってしまいます。本来教育や子育ては加点法でも減点法でもなく、各ご家庭の状況にあったものを考えその中で、その時点で最善と思われるものを選ぶものだと考えています。トライアンドエラーで良いのではないでしょうか。

母に厳しい日本です。笑えない日もあるでしょう。優しく出来ない日もあるでしょう。ただ、そういった日が少しでも減る事を考える事が母親達にとって優しい環境になりその結果、子どもにとっても良い家庭環境、教育環境が出来上がるのではないでしょうか。


100点を目指すのをやめるのが日本の子育てにおける最初の一歩のように感じます。

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